介護サービスを探していると、電話が何度もかかってきて、疲れてしまった経験はありませんか?
これは利用者さんのご家族だけでなく、ケアマネジャーや介護職の方々も同じように感じています。
電話が鳴り止まない日々、なんで電話なの?をリアルにお伝えします。
そして少しでもラクになる方法を、一緒に考えてみませんか?
① 家族の困りごと:「介護も大変なのに電話ばかりで疲れてしまう」
介護が始まったばかりの頃、家族にとって一番つらいのは「サービスって何をどう選べばいいかわからない」こと。
特にデイサービスやショートステイは、種類も多くて初めてだとチンプンカンプン。
「ネットで調べても情報が少ない」「どれも同じに見えて決めきれない」
そんな声もよく聞かれます。
そこで頼りにされるのがケアマネジャー。
多くのご家族は、直接施設に電話することはなく、ケアマネさんに「全部おまかせでお願いします」と、調整をお願いすることが多いです。
ここからがケアマネの第一の難関。
家族の希望や本人の状態を踏まえた上で、何件も事業所に電話をかけて調整し、また説明して…を繰り返します。
👉 家族は「本人の状態なんて、家にずっといるわけじゃないし正直よくわからない。でも“わからない”って言いにくい…」「このサービス先の雰囲気がちょっと•••」と思う気持ち、わかります。自分のことではないけど、大事な家族が利用する場の環境ってすごく大事だし気になりますよね。
② ケアマネはさらに電話に溺れながら“サービス調整の司令塔”となる
ケアマネジャーは、利用者さんやご家族の希望に寄り添いながら、最適なサービスを調整する役割。
でも実際には、1日中電話が鳴りっぱなしなんてことも珍しくありません。
- デイやショートの空き状況を確認
- 福祉用具業者と連携
- ヘルパー事業所との時間調整
- 主治医や役所との連絡
それに加えて、申込書作成、書類作成・訪問・記録も山積み…。(しかも紙やFAXが王道😂)
「気がつけば、今日も電話で終わってた」なんて日も多いのです。
👉 私も事務所で電話でます。もうみんな電話しかしてない。午前中だけで5件も10件も電話してるなんて日常。かけて出てまたかけて…「あ、担当は電話中なんで折り返しさせていただきます」は、私が一番使う言葉となっています(笑)
③ なぜ電話に頼るしかないのでしょう?
介護の世界では、同じサービスでも「誰が使うか」で内容が大きく変わります。
- 要介護度
- 家の場所
- 通院状況
- 家族の介護力
こうした要素でサービスの形が変わるため、ネットに詳しく載せたくても、「ケースバイケースすぎて載せきれない」のが現実。
また、電話の方が微妙なニュアンスが伝えやすいという利点もあります。 さらに、IT化の遅れ、人手不足、高齢の利用者層という背景もあり、今も“電話・紙・FAX”が主流なのです。
👉 「介護はオーダーメイド」だからこそ、最終的には“話す”ことが一番確実。また、どの事業所も他のケアマネ等から依頼があるため、空き状況などは常時変わっていきます。ネット見るより電話したほうが早い、となりますよね。
④ 利用者・家族・ケアマネ・事業所、みんなが疲れている現状
- ご家族は、知らない情報を必死で追いかけ、伝えて、また聞いて…その繰り返しにぐったり。
- ケアマネは、家族の希望・本人の状況・事業所の条件をすり合わせながら電話と訪問に追われ、休むヒマもなし。
- 事業所側も、急な依頼や空き確認の電話に対応しながら、目の前の利用者さんのケアを同時にこなさなければならない日々。
👉 誰もサボってない。みんなが“誰かのため”に動いてるからこそ、大変なんですよね。でも、もうちょっと情報が見える形になれば、ほんの少しだけでも負担は減るんじゃないかな•••、と思うんです。
⑤解決のヒント:こんな方法もあるかも?
マネ・家族の双方にとって、「最初の手がかり」があるだけで電話の数はぐっと減ります。
介護関連の情報サイトって見にくいものが多い印象ありますが、ハートページ電子版は地図でどの場所にサービス事業所があるかわかりやすくていいですね!
ハートページは冊子もあり、各自治体の介護保険課窓口、地域包括支援センター、保健福祉相談所など市・区内関連施設で無料配布しています。ケアマネさんすごい活用されています。
📎 参考リンク
👉ハートページ電子版があるなんて知らなかった!😂検索したらすぐ出てきました!
内容 | 具体例・ポイント |
どんなサービスを探しているか | デイサービス/ショートステイ/訪問介護 など |
いつ頃から利用したいか | ○月△日以降、週に何回くらい希望 など |
ご本人の普段の様子 | 起きる時間、食事の様子、認知症の有無、移動の様子など |
医療的なケアの有無 | インスリン、胃ろう、褥瘡、服薬介助など |
ご本人・家族の希望 | 「同性のスタッフがいい」「少人数の所がいい」など |
送迎や立地の希望 | 「自宅から30分以内」「坂道が少ない所」など |
家族の連絡先 | 応答できる時間帯、メールか電話どちらが良いか など |
👉 この記事の別ページで紹介予定の【希望チェックリスト】も活用してみてください。
少しずつ、文字でのやりとりに対応している事業所や福祉用具業者も増えています。
電話が難しい時間帯があるご家族は、そういったところを選ぶのも一つの手。
⑥ひとつずつ繋げる
介護は利用者本人の体調や病状も日々変化するもの。なので状態に合わせてまたサービスを調整する。「最初に1回決めたから終わり」ではないですよね。
一回全員集合→OK!落ち着いたしサービス決まったから一時解散→あれ!転んだで歩けない⁉︎サービス見直そか!→繰り返し🌀
変化は必ずある。
それが在宅で生活・介護するってことだし、明日の生活を繋げていく大変さですよね。
✦ 結びの一文
ケアマネさんも、ご家族も、事業所の皆さんも、みんな誰かのためにがんばっています。
でも、そんな中で「ちょっとしんどいな…」って思う瞬間も、きっとあるはず。
みんなの負担や不安が少しでもが減る情報発信していきたいと思います☺️
介護に携わるみなさんお疲れさまです!
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