高齢の親御さんが一人で暮らしていると、心配になるのが悪質な「訪問販売」や「押し売りトラブル」。実際に、日々の介護の中で「ん?」と気づくサインがあることも。
今回は、ケアチーム(ヘルパーやケアマネ)が連携して防げた実例と、今すぐできる対策をまとめました。
独居高齢者が狙われやすい理由
- 在宅時間が長く、セールスを対応してしまいやすい
- 判断力や断る力が弱まっている場合がある
- 家族が近くにいても、普段の様子までは把握できない
👉家に1人でいる時間が長い方は、訪問販売や電話勧誘のターゲットにされやすいです。「まさかうちの親が…」というケースも多く見られます。
実例:ヘルパーが気づいた「高額サプリの契約」
ある日、定期訪問していたヘルパーさんが玄関先に積まれた段ボールに気づきました。
中身は、高額な健康食品やサプリメント。
本人は「無料で試せるって言われて…」と。契約書もあり、定期購入に…。
ケアマネがすぐに家族に連絡し、 消費生活センター(188) へ相談。
クーリングオフ制度を使って、無事に契約を解除できたそうです。
👉介護職のちょっとした気づき”がトラブル回避のカギ。現場に入る人だからこそわかる違和感は、見逃せません。
実際に、健康食品・ネット契約・怪しいお水・新聞契約など様々な押し売りのケースがあります。
押し売り・怪しい契約に気づくサインとは🤨
- 玄関や室内に増えるチラシ・カタログ
- 不自然に増える段ボールや商品
- 「お得だったから…」という本人の発言
- 通帳やクレカ利用履歴の変化(家族が管理する場合)
- 同じ会社からの電話が頻繁にある
- 頼んでいない荷物が届く
👉大量のチラシの隙間に謎の契約書が紛れていた、支援の際に「これ健康になる食べ物からもらって」と言われて出された健康食品、金銭管理の時に謎に引き落とされている金額でスタッフは「あ•••これはアカンやつ」と気づきます😔
現場では、「いつもと違う」生活用品の量や話しぶりが気づきのサインになり、介入したヘルパーや宅配弁当のスタッフが気づいてケアマネに報告→家族と連携して解約に至った実例はたくさんあります。
注意点:本人がトラブルと自覚していないこともあるので、周囲の観察が大事です。
家族とケアチームができる6つの対策
- 定期的に「最近、誰か来た?」と声かけ
- ドアホン履歴のチェック
- ポストに「セールス・チラシ・勧誘お断り!」のシールを貼る
- 通帳・重要書類の置き場所の工夫
- キーボックス設置で介護職の入室をスムーズにする
- 【重要】トラブルが起きたら消費者センター(188)に相談を!
💬 消費者センターは「契約のクーリングオフができるか」など法律面でもサポートしてくれる強い味方。1人で悩まず相談を。(※188は市外局番不要、全国どこでもつながります。

\ヘルパーさんかいてくれる安心のポイント/
ヘルパーさんは利用者さんの生活を間近で見ているので、
「あれ?いつの間にこの契約を?」と気づけるケースがよくあります。
特に、怪しい水の宅配契約や、よく分からない健康器具の契約などは、
ご本人が覚えていなかったり、断り切れなかったケースもあるんです。
そんなとき、第三者の目が入ることで、
未然に被害を防げたり、早めに家族に相談できる安心感につながります。
一人じゃない環境をつくることが最大の防御
- 誰かと話す・相談できる安心感
- 訪問介護・定期巡回・配食などの導入も効果的
- 電話や訪問セールスを断る練習・「断り文句」を一緒に決めておくのも◎
詐欺や押し売りが入るスキは、「人との関係が少ない時」。定期的に誰か関わる人がいると、悪質な業者は寄りつきにくくなります。支えてくれる人はたくさんいて、ヘルパーさん、ケアマネ、ご近所さん、宅配の配達員さんなどなど。
「ひとこと話す関係」が見守りの力になります。
定期的に関わっていることで、こうしたトラブルの「兆し」にいち早く気づくことができ、高齢者の“ちょっとした異変”も、早めに拾ってケアマネへ繋ぐ――この連携こそが、在宅介護における安心の土台になると思っています☺️
悪徳業者!怪しいセールス!押し売り反対!!
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