スマホの怪しい広告や誤操作問題。高齢者のスマホトラブルどう防ぐ?

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最近、親のスマホの調子が悪い。よく聞くと「なんか赤い画面が出たからOK押した」とか「スマホが遅くなったからアプリ入れた」なんて言ってる…。
――そんな経験ありませんか?

高齢者にとって、スマホは“便利”よりも“難しい”が勝ることも。今回は、よくあるスマホトラブルの事例と、家族ができるちょっとした対策をお伝えします。

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高齢者のスマホトラブル、なぜ起きるの?

  • 画面上の情報を「全部本物」だと思ってしまう
  • 小さい文字やアイコンの意味がわからない
  • 「わからない」が不安に変わり、焦ってタップしてしまう
  • そして家族に「壊れた」とヘルプが来る…

スマホは直感操作が基本。でも、高齢者にとっては「見たまま」ではなく「意味のわからないもの」ばかり。
このギャップがトラブルを生むんです。


実際の事例:怪しい広告を“スマホの警告”と勘違い…

「ウイルスに感染しました。今すぐ対処を!」
「スマホが危険です。クリーンアップしましょう」

こういった広告を、公式なスマホからのお知らせだと思い込んで、何度もダウンロードを繰り返した高齢者の方がいました。
最終的にスマホがフリーズして使えなくなり、家族やケアマネが対応に追われるはめに…。

「なんか赤くて怖かったから押しちゃったのよ」
「広告って知らなかった…」

これ、他人事じゃないんです。特に一人暮らしの高齢者や、スマホを独学で使っている方にとってはとても身近なことです。

■事例:怪しい広告を「スマホのメッセージ」だと勘違い…

ケアマネが利用者さんの家に訪問したとき、実際にあった話です。

「お使いのスマホがウイルスに感染しています。今すぐクリーンアップ!」という、よくある広告画面。それを利用者さんは「スマホからの正式なお知らせ」だと信じてしまい、毎回指示通りにダウンロードしていました。気づいたらそのアプリがいくつも入って、スマホがフリーズ。とうとう電話すら使えなくなっていた、という状況。

ケアマネが利用者さんから「携帯がおかしい」と言われて見たときには、大量の同じアプリがダウンロードされていって「なにこれ!?」とびっくり。削除や設定の初期化でかなり手間取ったとのことでした。

どうしてこんなことが起きるのか?

高齢の方にとっては、広告とメッセージの区別がつきにくいのです。
特に「赤い警告マーク」や「今すぐOKを押してください」といった強い言葉に反応してしまい、「何か大変なことが起きてる」と不安になってしまうのは当然とも言えます。

うちの母親(62歳)ですが、機械音痴でこんな広告が出てきて怖くて携帯書ショプに駆け込んだと連絡がきました•••。ダウンロードしていなくてよかったけど母の年齢でも不慣れだったりスマホを普段あまり使わないと判別がつかないのか、とショックでした。


③家族にできる “予防策”

  1. 「警告メッセージは広告かも」と事前に伝える
  2. 設定を見直して、広告や通知を減らす
  3. 「わからないことは聞いていい」と何度も伝える
  4. ケアマネからも「スマホチェック」提案してみよう

1.「警告メッセージは広告かも」と事前に伝える

「ウイルスに感染しました!」などの強めな言葉を見たら、誰でも焦りますよね。
でも、それがただの広告であること、高齢の方は知りません。

✔️ 事前にこんな会話を:

「こんな赤い画面が出ても、本当じゃないことが多いよ」
「“今すぐ対処”はだいたい広告だから、触らないでね」


👉紙やメモに「この画面は無視してOK」と画像付きで残しておくと、すごく安心されます。


2.設定を見直して、広告や通知を減らす

通知が多すぎると、それだけでパニックになる方もいます。
「なんかピコンピコンしてる」と言われたら、通知設定を見直しましょう。

✔️ 具体的にやること:

  • ChromeやSafariなど、ブラウザの通知をOFFに
  • YouTubeの広告ブロック設定(プレミアムの加入は広告ゼロになるのでおすすめ)
  • ウイルス対策アプリ(信頼性の高い無料のもの)を1つ入れておく

3.「わからないことは聞いていい」と何度も伝える

高齢者は、「また聞いたら怒られるかな…」と気を使ってしまいます。
なので、「何回でも聞いていいよ」「わからないまま触る方が心配だよ」と繰り返し伝えることがカギです。

✔️ たとえば:

「私もわかんないことあるよ〜!一緒に調べよ」
「変な画面出たら、触らず写真だけ送ってくれたらOK!」


4.ケアマネからも「スマホチェック」提案してみよう

もし訪問のタイミングがあれば、ケアマネさんが「最近スマホ困ってない?」と一言声をかけるだけでも全然違います。

✔️ ケアマネ側の工夫:

  • 「今週はLINEちゃんと使えてますか?」など、自然な話題にのせる
  • スマホの画面を見せてもらうなど

5.まとめ:トラブルは責めず、まずは共感から

スマホの使い方で失敗したとき、怒ったり責めたりしてしまうと「もう聞けない」と感じてしまいます。

「わかるよ、それ私でも迷うやつ」
「次から一緒に見ようね」

そんな声かけひとつで、トラブルも減っていきます。

高齢の親とのスマホの付き合い方。
“使わせない”ではなく、“一緒に見守る”スタンスが、きっと大きな安心感になりますよ☺️

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